以前、マイケルサイトの(管)さんのポリシー(？)の中に、

「ペットボトルは必ず洗う」

というようなものがあったような記憶があるんですが、それに関連して一つ。

あれは、自分がまだ高校生の時。
部活(いわゆる漫研さ…)の部室に珍妙なる物体が一つ、置かれていました。
雑然とした汚い部室の中に、ぽつねんと馴染んでいる謎の物体。

それは、

年代物のHiCアップル1.5リットルペットボトル入り(当然中身込み)

でした。
それは既に私が1年生で入部したときから存在しており、
唯一の先輩であった3年生に尋ねても、
「知らない。たぶん自分が1年生のときからあった」
と答えるのみ。

私と相方はそのペットボトルを生温かく眺めることにしました。
当初はまだアップルジュースの名残を残していたHiC君(今命名)ですが、
時が経つにつれてじょじょに茶色く変色し始め、
さらには茶色い謎の沈殿物が発生し、
もっとすごいことに、内部ガスでペットボトルが肥満していく有様。

それでもおもしろがって放置している部員たち(´―｀)

そんな、どこからどう見ても不審さ大爆発のHiC君でしたが、
校則違反を調べる部室の抜き打ち検査を毎回すんなりスルーしている強者でした。
(それでいいのか先生！！！？)

さて、前述の3年生の卒業式当日。
われら1年生は、ついに禁断の封印を解くことにしました…。
そう、あのHiCアップルを開封してみよう、という命知らずの作戦に出たのです。
3年生を送別するイベントで。

ちょっと分かりにくいですが、当時部室はプレハブの2階建てで、
窓側は弓道部の道場と接していました。
当然弓道部も3年生の送別会の真最中。

しかし、我々はあえて窓際に立ち、弓道場に向かってHiC君の封印を解いたのです…！

私はチキンなので避難していましたが、その場にいた相方の証言によると、
「その瞬間、強烈なアップルジュースの臭いがたちこめた」んだそうで、
私の目からもジュースが噴射される瞬間が見えてしまいました…。
あれは弓道部の人はかなり迷惑したと思いますが、
「ああ、またあいつらが何かやってる」
程度にしか思われてなかったかもしれません。

そうして、我が部唯一の3年生は卒業していきました…。

え？HiC君はその後どうなったかって？

…もちろん、我々が3年生になるまで部室のマスコットキャラクターでしたよ(*'-')

すでに昔のことなので記憶が薄れつつありますが、
確か私達が卒業した時に中身を廃棄したように思います。
嗚呼青春の1ページ。