【妄想が強めのエリアに進入します】

いまから約1年前の2022年11月・・・

AIの力で同人誌を作る試みをした記事「その28 描画AIはBattering Ramの夢を見るか?」から全ては始まった。

その後、AIではなく、なぜか自力で絵を描き始め、無謀にもFF11オンリーイベント ヴァナマチに乗り込んだ「その29 絵を描き始めて5か月、無謀にもオススメ同人誌を出してみる。」

あれから5か月。1P書くのに2万年かかるため、同人誌を出したことで一旦燃え尽きたかに見えたが、絵を描くことは密かに継続していたのである。

ところで、(管)はミスラ派と思われがちであるが、「隠れイブノイル派」である。

イブノイルの良いところは
・古代人
・巫女
・あたまの謎の被り物
・意味ありげにあらわれ、意味ありげに去っていく
・姉属性(残留思念年齢でいうところの1万30歳くらい)

惜しいところは
・出番が少ない
・モーションも少ない(巫女なので派手な動きはしない)
・声もない(アフレコムービーの対象外だった)

最新シナリオの「蝕世のエンブリオ」でも特にフィーチャーされていない感じ。
(少なくとも僕が進んでいるところまでは。今後フィーチャーされる機会が2%くらいはあるかもしれない。)

2023年のいまとなっては、これからイブノイルの何かがが生み出される土壌は公式にも非公式にもほぼなく、見渡す限りの荒れ地が広がっているのである。
(すでに新鮮な作物は狩りつくされた)

その状況を嘆いたために絵を描き始めた・・・わけではないんだけども、
胸を痛めていたのは事実である。

そんな時に、心を打たれたある人(※)の言葉が思い出された




「無ければ、作れば(描けば)いい」





DIYファンタジーイレブン。
おれたちの脳内にある、おれたちだけのファンタジー

※その人は、自分の性癖を詰め込んだオリジナルキャラクターを生み出すパワーを持っていた。

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だが無情にも、絵は一瞬にして上手くなるわけではなく、
昨日まで良いと思ったトマトの絵は、今日見てみるとなんかトマトじゃないような・・・キュウリなのかコレ・・・?
といった塩梅でどうにもこうにも悩ましいものである。

そして絵を描き始めて約9か月。

2万年をかければ人体や背景らしき物が描けるような気がしてきたものの、

もっとこう生き生きとした躍動感あふれる何かが・・・何かが・・・

躍動感・・・・・動く・・・・・・?

そうか。





コレ(Live2D)だ・・・!

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■第1章「おれはイブノイルを・・・・・・動かすぜ・・・!!」

そもそもどうやって動いているのか?

ソシャゲやVTuberの動くモデル制作に幅広く使われているLive2D。
あなたも1度は使用されているものを見たことがあるでしょう。

でも実際どう動かしているのか?なんだかパラメータが沢山あって難しそう・・・
だがここは妄想を具現化するため、枯れた大地に種をまくため、避けて通れぬ道。
妄想は止められねえんだ・・・!

まずはトライアル版をダウンロードだ・・・!!

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このぐらいのスペックでやってますが、普通に使えました。

■2020年モデルくらいのHPのノートPC
・CPU Ryzen5 3500U
・GPU CPU内蔵
・メモリ 8GB

■Live2D Cubism v5.0
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Live2Dは、ザックリ言うと以下の流れでイラストが動くようになる。

----まずはイラストソフトで-----

・なんかのソフトで絵を描く
・その中で動かす部分をパーツ化(レイヤー分け)しておく

----ここからLive2D-----

・パーツ化したイラストをロードし、パーツにポリゴンを割り当てる
・パーツに対し、どの範囲でどこまで動くのかを定義する
・アニメーション機能を用いて、どのタイミングでどのようにパーツが動くかを定義する

これで動くようになる・・・らしい!!
まずは絵を描くところだ・・・!!

まずはいつも通り2万年かけてクリスタ(CLIP STUDIO)でイブノイルを描く。

脳内のイブノイルはもっとこう・・・アレがソレしてな感じなのだが、いまのワイの出力ではここまでだ・・・
すまないが許してくれイブノイル・・・!!

後ほど動かすであろう部分については、パーツ分け(レイヤー分け)をしておく。
「左手A」とか「右手B」とかはこの後わかります。

例えば左手のパーツはこんな感じに3つに分けている。

Live2Dは、読み込むイラストの形式がpsdである必要があり、Photoshop又はクリスタで作成したpsdがサポートされている。気軽にやるならまずはクリスタだろう。

無事読み込まれたわけですが、いまはただの「絵」である。
ここから直接、絵の形を変えるわけではなく・・・

こんな感じで、ポリゴンを自動生成させて絵のパーツに割り当てる。このポリゴンを割り当てたパーツを変形したり移動したりすることで絵を動かすわけだ。
生成したポリゴンが気に食わなければ、自分で調整することもできる。

※この状態にしたパーツをLive2D用語で「アートメッシュ」と呼ぶ。

ただ1つ1つポリゴンの頂点を移動して・・・とかやると、1分くらいで気が狂うので
「デフォーマ」と呼ばれる「ポリゴンをまとめてザックリ動かしてくれます君(※)」を追加する。

※Live2D用語で「ワープデフォーマ」と呼ぶ。

こんな感じで、まとめて動く。

じゃあ首を傾げたり、手を回したりするのは?という疑問には、「回転デフォーマ」というものが 用意されていて・・・

特定の位置を支点に回転することができる。

この時、「あれ、頭が首の位置からずれて絵が切れんの??」と思うが

実は首のパーツは移動しても絵が切れて見えないように、多めに塗ってあり(「塗り足し」という)少しの位置の変化なら耐えられる(「破綻」しない)ように作ってある。

この「塗り足し」と「パーツ分けの独特さ」がLive2D固有な感じである。上手くやらないと・・・

ウワァアアアアアアア腕がちぎれたアアアアァァァ!!!(破綻)



デフォーマを割り当てたら「動きの定義」をする。

各パーツに動きなどの「パラメータ」を割り当てることができ・・・

プラスの時はここまで傾けることがデキると定義し

マイナスの時はここまで

あとは動きを補完してくれるので、細かく動きを付ける必要はない。

数日後・・・

ハァハァ、なんとか動きのパラメータを設定することができたぞ!

次はポーズを取るアニメーションを設定する・・・!

下の方にタイムラインが表示されている。このタイムライン上で、この時点でイブノイルはどんな状態になっているかを決める必要がある。

動きの要所となる地点(キーフレーム)にポーズを定義する。ある程度、定義してやれば後はLive2Dがよろしく補完してくれるという。

具体的にみるとこんな感じである。

おお!動いている!!!

ワイのイブノイルが動いている・・・!!!!

苦節1年・・・・・・

荒れ地から始め、ついにワイのイブノイルが動き出したのである。これはなんと凄いことか!!

さらに「腕差分」を作ることにする。
この差分を作っておけば、ポーズを大きく変えたり、衣装を変えたりすることがデキるわけだ。

イブノイル千手観音・・・!!!

いよいよ徳が高い巫女になってきたぞ!!!

さまざまなポーズを追加したときに、ふと気がついた。

Live2Dには「物理演算」機能があり、髪の揺れや、「紳士的な揺れ」など対してリアルな動きを定義できるのである。

これも忘れずにイブノイルに実装することにする。もちろんメインは髪や、髪についているなんか小さい銅鑼みたいなもの揺れの再現であって、紳士の嗜みは、若干、若干の香りづけ程度に加えたということを強調しておこう。

ここまで作ったところで、天啓が下りて来た。
このLive2Dイブノイルを使って、さらに妄想ファンタジーを広げることができないだろうか?

■2章に続く